今日から6月6月といえば、梅雨 ジメジメ カビ・・などあまりいいイメージが浮かばない反面、紫陽花 ジューンブライドなど この月ならではの味わい深くて趣きのある言葉も浮かんできます。
気になる雨のほうですが 今年はいかがなものなんでしょう。
しっとりと適度な湿り気をもたらしてくれる そんな梅雨ならいいのですが・・さて、今回はひと昔前に観た映画で印象に残ったものをまたひとつ取り上げてみました。"トワイライトゾーン/超次元の体験" Twilight Zone: The Movieこれは、ロッド・サーリングが生んだ人気SFテレビドラマシリーズ『トワイライト・ゾーン』を、ジョン・ランディス、スティーブン・スピルバーグ、ジョー・ダンテ、ジョージ・ミラーという当時最も波に乗っていた4人の若手監督を起用し、ジェリー・ゴールドスミスによる重厚で壮麗な音楽とともに甦らせたオムニバス映画
日本では1984年に公開されている映画です。
撮影中の事故により、第1話に主演していたヴィック・モローの遺作ともなった映画です。
ヴィック・モローといえば ももPAPAは TVドラマ
"コンバット" の
サンダース軍曹 を思い浮かべるんですが・・
「Twilight Zone - The Movie [ 1983 ] - Intro」 プロローグ 『REALLY SCARY』 深夜、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの "ミッドナイトスペシャル" を流しながら車を走らせる2人の男
突然カセットテープが故障し、カーラジオも壊れていたため音楽を聴けなくなって話を始めるが、そのうち音楽のイントロでTVドラマの曲当てをやり始め やがて男の1人が言う。「本当に怖いものを見たくないか?」
プロローグに続き、テレビシリーズ "トワイライト・ゾーン"(「廃墟」のエピソード)にも出演したバージェス・メレディスのナレーションとともにお馴染みのテーマ曲が流れ、オープニングが始まります。
第1話「偏見の恐怖」 ("TIME OUT") 人生のツキに見放された様な白人の男、ビル・コナー
全てに憤る彼のプライドは、他人種や異国民への酷い偏見と蔑視という形をとって表れる。
バーで友人や黒人の客を前に悪態をつき、憎悪と怒りを覚えながら店を出たコナーの目の前に、見知らぬ町並みが広がっていた。
プロローグと第1話はジョン・ランディス監督・脚本による映画オリジナル
劇中、ランディスの代表作「アニマル・ハウス」に登場したニーダマイヤーについて語られる場面がある。
撮影中に落下したヘリコプターのローターに巻き込まれるという悲劇的な事故により、主演のヴィック・モローと2人の子役が死亡
モローにとっては再起を図った意欲作であっただけに、その死が悼まれる映画にもなりました。当該シーンは本編からカットされています。
その後、子役の両親と、撮影現場での安全管理の不徹底を指弾したモローの遺族がそれぞれ訴訟を起こし、監督のランディスら5人が訴追されています。この事故からランディスが負った精神的な傷は深く、彼はこのショックを長く引きずることになりました。
テレビシリーズにも見られる "偏見に囚われた人間がトワイライト・ゾーンに落ち込む" というストーリーになっていますが、主演のモロー、そしてさらにはサーリングも出自はユダヤ系です。
第2話 「真夜中の遊戯」( "KICK THE CAN" ) 舞台は老人ホーム「太陽の谷」
ここでの老人たちは全くの老人であって、未来への希望や生の喜びを失した人生を送っている。そこに新しく入居したブルーム老人が、懐からぴかぴかと光る銀色の缶を取り出し、「皆で缶蹴りをしたら、忘れていた喜びを取り戻せるかもしれない」と他の老人たちを誘う。そして真夜中、ブルームに起こされた老人たちは、規則を破って夜の庭で缶蹴り遊びを始めた。
本作の脚本にも名を連ねているジョージ・クレイトン・ジョンソンによる "Kick the Can :真夜中の遊戯" をもとにした、スティーブン・スピルバーグ監督、ジョージ・クレイトン・ジョンソン、リチャード・マシスン、それに"ジョシュ・ローガン"のペンネームで参加したメリッサ・マシスンが脚色した一編
本作のオリジナル音楽は全てジェリー・ゴールドスミスの作曲なので、スピルバーグ監督映画としては2本しかないジョン・ウィリアムズ以外の作曲家による作品でもあります。(もう1本は "カラーパープル")
ブルーム老人役のスキャットマン・クロザースは1984年度のサターン・アウォーズ最優秀ホラー・フィルム助演男優賞にノミネートされました。
第3話 「こどもの世界」( "IT'S A GOOD LIFE" ) 平凡な人生に変化を求める教師のヘレンは、道に迷い立ち寄った食堂で1人の少年と出会う。
誤って少年の乗る自転車に車をぶつけたヘレンは彼を家まで送るが、アンソニーと名乗る少年の家族はとても奇妙だった。
ジェローム・ビクスビー脚本の "IT'S A GOOD LIFE:こどもの世界" を、ジョー・ダンテが監督、リチャード・マシスンが脚本を書いた一編
この作品でアンソニー役のジェレミー・ライトは1984年度のヤング・アーティスト・アウォーズ 優秀助演男優賞にノミネートされています。
アンソニーの暴走する希求により実体化するアニメのモンスター達の造形は、ダンテ監督の"ハウリング" でも特殊メイクを手がけたロブ・ボッティン(2人はロジャー・コーマンのスタジオで同僚だった)が担当
ボッティンといえば あのジョン・カーペンター監督の "遊星からの物体X" に出てくるクリーチャー製作にもその手腕を発揮している天才としても知られている人です。
第4話 「2万フィートの戦慄」( "NIGHTMARE AT 20,000 FEET" ) 飛行機恐怖症のジョン・ヴァレンタインは、飛行中の旅客機内でパニックに襲われていた。気遣うスチュワーデスに大丈夫だと言ったものの、恐怖感は鎮まらない。落ち着くための喫煙は咎められ、新聞を開けば見出しは「史上最悪の飛行機事故」
周囲の客は彼の神経をいら立たせ、外では雷鳴が轟き、稲光が走る。気分転換に窓の外を覗いた彼は、異様なものを目にする。
エピローグ ヴァレンタインを病院へ搬送する救急車の運転手はサイレンを止め、音楽を流し始める。曲はクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの "ミッドナイトスペシャル"
そして運転手が言う。「本当に怖いものを見たくないか?」
テレビ版のオリジナル・エピソード "NIGHTMARE AT 20,000 FEET:2万フィートの戦慄" を手掛けたリチャード・マシスンが一部設定を変えてリライトし、ジョージ・ミラーが監督した1編(エピローグはミラーがオーストラリアに帰国していたため、ジョー・ダンテが監督)
主演は1984年度サターン・アウォーズ最優秀ホラー・フィルム助演男優賞受賞したジョン・リスゴー
乗客の少女を演じたクリスティナ・ニグラはヤング・アーティスト・アウォーズ優秀助演女優賞にノミネートされました。エピローグに出演した(直接の絡みは無い)ダン・エイクロイドとドナ・ディクソンは、本作での共演が縁で1983年に結婚しています。
では プロローグ(REALLY SCARY)と第3話 「こどもの世界」( "IT'S A GOOD LIFE" )の1場面からこちらは吹き替え版のものです「TWILIGHTZONE OP JP」こちらは字幕はありませんが「Twilight Zone: The Movie (1983) Part 5」さて、今回のミュージックは"Steve lukather" の最新アルバムからまた1曲・・"Can't Look Back" を♪ ヘッドフォンで聴くと、より深みと拡がりのあるサウンドで楽しめます♪「Steve Lukather - Can't Look Back」
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